【マネジメント】極めるとは

人はある一定の知識、経験、スキルを身に着けたとき、「わかった」と勘違いし、驕りが生じる生き物です。
この驕りは最初は「若さの勢い」と交じり合って肯定されるときもありますが、その驕りは学びや顧客、現場などに対する謙虚さを喪失させるため、失敗に至ることが多いです。
「わかった」つもりになってもこの失敗や継続的な新たな発見により、実は果てしない(ゴールのない)奥深い世界であることに気づいていきます。そうなると「どこまでいけるか探求していく」という姿勢に変化します。
様々な難関資格(医師、弁護士、公認会計士、中小企業診断士など)がありますが、「試験合格あるいは資格取得はその世界への入口部分」に過ぎません。その先から本当の価値ある歩みが始まるのです。
どんな難関な資格を取得しても、取得しただけでは価値創出はしておらず、その先の本番の世界で成果を挙げるべく鍛錬を積み重ねていかない限り、信頼に足るプロにはなれません。東大理Ⅲに合格したとしてもそこは医師としてのゴールでもなく単なる入口です。医師となり、人々、社会に大いに役立って初めて価値を認められる人材となるのです。
極めている(極めようと日々研鑽を積んでいる)人は、ゴールなどないことを知っているから、驕りなどというものは自然に消え、常に謙虚な姿勢で様々な課題に向き合っています。このような方は懐深い人格者になっていきます。
逆説的には、驕りがある場合、未熟であるにも関わらず、進歩(学び)が止まっていると言えます。
新規事業開発は極めるには十分なほど、奥深さがある世界ですので一緒に極めていきましょう。