【仕事力】働き方

「働き方改革」という言葉のもと、省庁や企業で熱心に議論され、私たちの仕事環境は大きく変化しています。
少し前までは、朝早く会社へ行き、夜遅くまで働くことが「頑張っている証拠」とされていました。実際、そのような働き方で会社への献身をアピールした社員が昇格していきました。残業時間を自慢する風土も以前はありました。逆に、定時に帰ると「あいつはやる気がない」「さぼっている」という根拠のないレッテルを貼られることも多かったでしょう。
しかし今は、長時間働くことより、限られた時間でどれだけ成果を出せるかが重視されるようになっています。
残業はコストですし、単位時間あたりの生産性が重視されています。
更に大きな変化として挙げられるのが、テレワークの普及です。コロナ禍前は「仕事は会社でするもの」という考え方が一般的でした。今は多くの会社でテレワークができる環境が整えられ、自宅やコワーキングスペース、出張先など、場所を選ばずに働ける人が増えました。
テレワークにより通勤時間がなくなることで、その分を家事、育児、介護などの家族との時間や自己啓発、趣味、睡眠に使えるようになった人も多いでしょう。毎日満員電車に乗らなくて済むだけでも、働く人にとっては身体的、時間的に大きなメリットがあります。通勤の往復時間(2~4時間)を有効活用できるのです。また出社する日であってもテレワークをする人が増えたため、以前ほど電車が混むこともなくなり、通勤が楽になりました。
最近では「副業」を認める会社も増えています。一つの会社だけに頼るのではなく、自分の得意なことを活かして別の収入源を持つ人が増えています。平日は会社員として働きながら、休日にはユーチューブ向けの動画制作やインフルエンサーとしてのSNS運営などを行う人もいます。収入が増えるだけでなく、新しいスキルを身につけたり、人脈が広がったりするメリットもあります。この副業で開発したスキルを会社で役立てることを会社は期待しています。
一方で、自由な働き方には課題もあります。家で仕事をすると、ついテレビを見たり、スマートフォンを触ったりして集中できないことがあります。また、仕事とプライベートの境目があいまいになり、「気づいたら夜まで仕事をしていた」という人も少なくありません。ここは自己管理能力が必要であり、その能力があるという前提で(あなたを信頼して)会社はテレワークを認めています。就業時間内に求められる成果を出せなければテレワークを継続させてもらえません。
自由な働き方には自己責任が伴うのです。
これからの時代は、みんなと同じ働き方をする必要はありません。早朝に集中して働く人もいれば、夜の方が力を発揮できる人もいます。会社に毎日通う方が安心できる人もいれば、自宅で一人の方が仕事が進む人もいます。大切なのは、自分に合った働き方を見つけることです。
働き方が変わるということは、生き方そのものが変わるということでもあります。仕事だけに追われる人生ではなく、自分の時間や家族との時間も大切にしながら、無理なく長く働ける方法を考えることが、これからの時代には必要なのかもしれません。
70歳まで50年間近く働かなくてはならない時代です。一定のパフォーマンスを維持しながら、この長い期間働き続けられる働き方を個々人が考える必要がありますし、社会全体でそのような設計をする必要があります。
