【マネジメント】インターネットとAIの違い

インターネットはデータ転送インフラであり、コンテンツではありません。
スマホが普及し、無線でのデータ転送ニーズが高まり、5Gなどへ技術進化しています。
これもインターネットインフラです。

このインフラの使い方(コンテンツ)はユーザーが考えてきました。
価値があるかはコンテンツ次第。
コンテンツとは、ニーズに対して十分対応できる商品のことです。

一方、最近注目されている人工知能はインフラではなくコンテンツです。
すなわち人工知能そのものに価値が必要になります。

例えば、リーガルテックであれば弁護士と同レベルの助言をAIができるのか。
カスタマーセンターであれば、精神的苦痛を伴うこの業務をAIエージェントが問題なく人の代わりを果たせるのか。

このように個別の具体的な深いニーズに対応できなければ顧客は満足しないため、インターネットよりも技術的に難しいのです。

AIに学習させるためのノイズの少ない有用なデータ整備と継続的なアップデートの仕組み構築、対話型の推論モデルの開発は必須ですが、顧客サイドで検証していく必要があります。

特に、顧客が競争優位性を確保するために蓄積してきた特殊なデータ群を活用する場合、カスタマイズしたAI開発が必要となります。この開発費用は軽く億円は超えるため、投資対効果が担保できるのかという課題に直面します。

AIがインターネットのように広く民主化されるのか、冷静に注視していく必要があります。

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