【マネジメント】人間を理解する

人の多様性、ダイバーシティ、インクルージョンという言葉がこの数年流行りました。
これを認め、認識することで様々なアイデアが出てきて新規事業開発などが促進される。
また様々なアイデアを安心して出せるように心理的安全性や1on1というものが普及しました。
しかしこれは人間理解という意味では表層的なものであり、人間の本質を理解出来ていません。
人というのは皆バラバラであり、それが当たり前なのです。
その理由は
①人間は皆、各自の自分ルールを100%保有している
②人間は皆、各自の勝手な前提条件を保有している
③人間は皆、各自の前提条件をベースとした価値観を保有している
からです。
ですから、同じ映画を見ても、その受け止めは一人一人全く異なるのです(見ている世界が皆異なる)。
法規制というものは、②の各自が勝手に保有している前提条件を強制するものです。
各自の前提条件は、生きていくプロセスで置かれていくものであり、各人の生きていく世界が異なれば、当然、その前提条件の置き方も変わってきます。またDNAというものがあるため、同じ家庭内で生活していてもその前提条件の置き方は変わってきます。
当然、生活する国、宗教が異なれば、各自に蓄積されていく前提条件が異なってきます。
これを利用したものが国をあげた洗脳です。
皆さんは人々は価値感が異なる、というように思っているでしょうが、実は価値観を形成する「各自の前提条件」が異なっているというのが本質なのです。
この前提条件はバイアスをかけることが出来るため厄介なのです(洗脳など)。
この各人が保有している前提条件を理解することこそ、自己理解となりますし、他者理解となるのです。
人格形成は、②各自の前提条件の蓄積(これはバイアスがかけられるもの。周囲の環境に影響を受けるもの)、③価値観の形成、①自分ルール、という順番です。
「相手と自分との前提条件が異なっている」ということを理解することが他者を理解する出発点なのです。